2010年9月アーカイブ

解析しないと!に行ってきた。

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・・・って言ってももう何日も過ぎ去っているのですが。

あんけいさん(@ank)さんが主宰している勉強会「解析しないと!」に行ってきました。

当日の様子はTogetterでもまとめられているようですし、USTのアーカイブもありますです。





3部構成で面白い内容だったんだけど、僕に刺さった部分だけピックアップして書きだしてあります。なので、このエントリは僕が内容を忘れないためのメモみたいなものです、こんなの公開してすんません。



以下、引用形式で書いていますが、3名のスピーカーの方からこの通りの発言があったわけではなく、僕が適当に脳内変換しながらとったメモから起しているので、僕の受け取り方が間違っている場合もありますので、その点はご容赦を。





この日のお題は「セグメント」つまりアクセス解析をする時にセグメント分けをしていきましょうって話。


行動と属性でセグメントをわける。
行動は入口でわけるって話にうなづく。
サイト認知がないとブランドと関係ないワードで流入があって、サイト認知があればブランド名で流入、とくにトップページから入ってくる・・・っと。なるほどねぃ

消費者行動論でいう関与を見る。
検討しているのか、もう購入したいと思っているのかなどのフェーズがあるので、そこでセグメント分け。来訪回数や購入回数など。


属性は会員か非会員かなどのように、属性の成長というものも考える。

デモグラフィック(人口統計)
ジオグラフィック(地域)
サイコグラフィック(心理)
性別・年齢などのデモグラフィック、地域属性、価値観や趣味などの心理属性などの切り口でセグメントする。




ペルソナは仮説でしかないからアップデートしていく。
戦略的重要セグメントがコンバージョンできてないければ、仮説ははずれていたということかもしれないしね。



セグメントできていない状態であれば踏み絵方式もあり。
例えばメールマガジンなどで「家族のいる方」「独身の方」のようなリンクつけて、そこを踏んでもらってセグメントする→ランディングページもちゃんとセグメントされたものを用意する。



モバイルは端末でセグメント。端末≒個人。
ログインしていなくてもセグメントできるってことね。なる。

携帯の話で実践的なのは、着メロのサイトでアクティブユーザーだけにセグメントしてみたらニーズは新曲ばかりだったので、履歴から嗜好を見て新曲をリコメンドしたって話。
さらに、スリープユーザーが退会するキッカケがメルマガであると解析結果からわかったので(月額料金を払い続けてもらうために)一定期間ログインがないユーザにメルマガを配信しないという悪魔施策が紹介されていてビビった。そんなこと恣意的に実行する会社があるのか・・・解析結果からそんな施策を打たれるコンサルさんもカワイソス。

また、SNSのヘビーユーザーだけをセグメントして見てみると、コミュニティ内で自己顕示欲を満たしたいというニーズがあることがわかったのでヘビーユーザーに限定の高額アイテムを販売したところ売り上げ200%になったとか面白い事例紹介もされていた。



この日、一番刺さった言葉は @kyoheipjさん のこれ。

ターゲティングされることを気持ち悪いと感じる人も多い。仮説→テストをして訪問者が喜ぶターゲティング(必要な情報を必要なときに表示する)をすればキモいと言われない!
たとえば同じくらい売れている2種類のギターがあったとき、セグメントしてみたら商品Aは初回購入客、商品Bは既存顧客ばかりだったという結果だったりする。この場合、属性にあわせて見せる商品をかえればいいわけで、これがターゲティングの基本的な流れ。

たしかに、どのページ見ても、ちょっと見た商品のバナーが追っかけてくるみたいに表示されるのとか本当にキモいわけですけども、ちゃんと「閲覧者が必要な情報を、適切な量で、適切なタイミングで表示」すればキモくはないと思うのではないかと思います。



いやー勉強になりました。
スピーカーのみなさま、会場提供のシナップさん、ありがとうございました。



こんな規模が大きいのはできないけど、僕も何か勉強会とか開催してみようかしらん。










「伝わるメール」の書き方(タイトルに偽りあり)

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お客様対応窓口の責任者もやっているフジイでーす。

話がこじれて誤解されちゃってるとか、お客様がすげー怒ってる時とかで、メール対応しなきゃいけないときってありますよね!

僕んとこの職場では、対応チームのリーダーがメール書くんだけど「フジイさん、ちょっとメール見てくれませんかー」って言われて僕がメールを添削することがあります。(もちろんメール以外の連絡方法を選択することもあるけど、メール対応しなきゃいけないときってことね)

そういったときに、対応業務をしているチームリーダーに僕から色々とアドバイスをしたりするのですが、そこでどんなことしているのか整理してブログに書いてみます。


ちなみにこのエントリを書くにあたって、色々なところ(謎)で「伝わるメール」とか「文章でのコミュニケーション」とか、そのテの話題をみかけたのに触発されて書いています。顧客対応メールじゃなくても、そもそもメールじゃなくても本質は同じだと思うので、適宜よみかえてくださいませませ。

いちおう書いておくと、このエントリ長いですよ。
内容に反して「伝わるように書く」とか「読む人への気づかい」とか考えていない書きなぐりエントリですし(爆)

なんで、書いてあることは理解しにくいと思います。 だって書くだけで疲れたからwww
気が向いたら推敲しますわw






自分の行動プロセスの分解とか認知とか。

文章書きのプロでもない僕ごときに添削されちゃうようなメールは、たいてい根本的な『認知』の時点で問題があるのが殆どで、「5W1Hを書く」とかそういう表現では何の解決にもならないことが多い。文章作成技術の問題じゃないおすし。

『認知』っていっても、お客様から来たメール内容の認知っていう狭い意味じゃなくって、自分がメールを読んで、それに返信するまでのプロセスや思考を分解したりだとか、そういうことができてないって意味ね。
(表面的な技術論では解決しない例として取り上げただけで5W1Hで書くことが無意味ということではない)






表現と内容を分離させろ

明日のためそのいち。
「表現」と「内容」を分離させて打つべし打つべし打つべし。


もうなんていうかね、HTMLとCSSファイルを分離させろみたいな。
ビューとロジックはわけて書けみたいな。

文章作成のプロならともかく、普通の人には「表現」と「内容」を同時並行に考えるなんてできるものではないのです。
これやるだけでメール対応が格段にレベルアップしますのでお試しあれ。

いままで数十人かのメール書きの人たちを見てきた経験上からいえば、「表現」と「内容」を同時進行で考えながら書いてると、ちょっと迷って書き進められなくなったとき自分が何に迷っているのかわからなくなってることが多い。多いっつーか、まあ10人中9人がその状態に陥ってる。

書いてるうちに伝えたい内容と違う文章になっちゃった、なんて間違は、これで問題解決できるわけですよ。



何年か前まで、僕も彼らが何を迷っているのかわからなかったんですけど、スタッフが悩みながらメール書いてる時に「どんな内容のメール書いてるの?」って訊いたら「考えながら書いてます」とか答えられたことがあって、やっと問題に気づきました。
自分が何を書けばいいのか分からないのに文章を書いてるって。

さらに色々と問題を洗い出してみると、いま自分が悩んでいるのは「内容」で悩んでいるのか「表現」で悩んでいるのかすら分かっていなかったりする。そりゃダメだ、日本語のじゃなくてマークアップ言語かMVCモデルの勉強からやりなおせ(冗談ですよ)


プロの人とかは超絶センスが磨かれている上に、思考スピードがマジ半端ないので、書きながら考えたり、考えながら書いたりできますけど、普通の人にはできない。
普通の人はプロの真似しちゃだめ。
「表現」は書きながらを整えた方がいいけど、「内容」は書きながら決めるなんて普通の人にはできないですから。


具体的なやり方で言うと、まず骨格となる「内容だけ」を決めて箇条書きにする。つまりプロットですな。「表現」は後から肉付けしていきます。

つまり、こうゆうこと。


        「内容」 + 「表現」= 「メール」



例えば

(1)ご返品は承れません
(2)不良品ではない上、使用済みだったため

・・・という書くべき「内容」があったとします。この内容をまんま送るやつはいないと思います。あ、うそ。たまにいますね。ウチの会社にはいないけど、たまにこういうの送ってくる会社とかあって爆発しろとか思います心の中で。

話を戻しますが、この例で言えば、「表現」を肉付けする時には、ご要望にそえないことについてのお詫びや、なぜ不良品でないと判断されたのかなどの説明を丁寧にしていく必要があります。

ここで重要なのは「表現だけ」を変えていくということです。
新しい「内容」を足したり、「内容」を変えたりしたらダメぜったい。




これがまた、実際にやらせてみると、ビックリするくらいできないんだ。
どうもクセで「表現」を分離して「内容だけ」に絞って考えるのができないし、逆に「表現」を足していく作業の中で「内容」を足したり変えたりしはじめる。
とはいえ、何回かやればコツをつかめるから、やってればできるようになるけどね。

まあ、普通に生きててコミュニケーションの「内容と表現の分離をしてみよう」とか思うのはコミュニケーションマニアっつーか、変態的だもんなあ。まあ、これであなたも変態の仲間入りですよぐへへ。






引き算で読み取れ

実は、「内容」を考える以前のハナシとして、お客様の言っていることを理解できていないことも多いです><
相手の言っていることを理解できてなければメールの書き方とか一億五千六百回くらい書き直してもダメなメールしか送れませんよね。

「書きかた」より「読み方」について後に書いているのは、これは「内容」に「表現」を足して「メール」にするという前提がないと理解が難しいから。

つまり、こうやってお客様のメールから内容を抽出します。


        「メール」-「表現」 = 「内容」


そう、メールから「表現」を引いて「内容」・・・つまり、お客様が伝えたいことを洗い出すようにしないといけません。

お客様からのメールには表現として感情や要求、要望などが書かれています。
そういった表現をマイナスして内容を探しだすのは、ちょっとセンスや経験が必要なところもありますが、お客様のメールに書かれた要求や要望は、すべて「表現」でしかなく、「内容」ではないという前提で見るようにしながら経験を積んでいけば短期間でできるようになると思います。


簡単な例を挙げます。(対応の現場だと、こんなわかりやすいメールは少ないけど)

1年前にそちらで購入しました○○という製品なのですが、取っ手の部分が壊れてしまいました。
    
ものすごく気にいっていたので、とても残念です。
同じ商品を購入しますので、納期と価格を教えてください。

こんな風にお客様のご要望がわかりやすいメールでも、本当に納期と価格だけ返信する人が多いわけですよ。本当の意図が伝わらないこんな世の中じゃポイズン。

引き算したら、こんな感じでしょうか。

(1)この製品は壊れてしまった。
(2)再購入したいほど気にいっている
修理が効くかもしれないし、保証期間内かもしれないですよね。
さらに言えば修理ができるとしても新品が欲しいのかもしれないですよね。






そもそも「伝わるメール」って考えが傲慢じゃね?

実はこれが一番大切かつ、そもそもの足し算とか引き算とか以前の大前提なのであります。書く順番が逆なのは、下流工程から遡った方が理解しやすいのではと思ったからであってオチとして使おうと思ったわけじゃないないないないない(残響音含む)

今は(少し)丸くなった僕ですが、30歳超えるまでは重度の人間嫌い病だった後遺症で、コミュニケーションには一歩ひいたところがありまして。基本的にメールだろうが口頭だろうが、伝えたいことがちゃんと伝わるかなんて自分で何とかできるものではないと思っているのであります。


そもそも「伝わる」なんてさ、相手の理解度を自分がコントロールできると思ってるから、そんな言葉が出てくるんじゃないの?それって傲慢じゃね?


せいぜい相手が理解しやすいように伝え方を変えるくらいじゃ「伝わるかどうかは相手次第」なんだよ、コミュニケーションなんて常にそう。『伝わるメール』なんてなくて、「相手が理解しやすいように気づかいをしたメール」程度しかありえない。
伝える側が相手の理解度をコントロールするなんてできっこない。


店のミスに対してのクレームとか特にそう。
その店を許すかとか、また使うかどうかとかは「全てお客様が選ぶこと」であって、「店が選べること」はミスを心からお詫びすること、丁寧に説明責任を果すこと、発生した損害を賠償すること。
店側が「許してもらう」とか「また使ってもらう」みたいな相手の決めることをゴール設定してる(つまり相手を自分が動かすと思っている)のは傲慢だし誠意がないって話だよ。

そういったときに必要なのは「お客様が状況把握をしやすくなるような情報提供」と「ミスに対して誠意あるお詫び」などであって、こちらの誠意が伝わるかどうかの「お客様が選ぶこと」を自分たちでコントロールしたいなんて思うもんじゃあない。
(伝わらなくても良いという話ではないからね)

1回のメールでモノゴトを収束しようとするのだって同じ。
やりとりの回数も相手(場合によっては自分の無自覚)に依存するんだから、自分でコントロールできるところではない。


管理職の僕としては、そもそも伝わらない前提にたって、やりとりが長期化するとか、勘違いしたまま平行線になったらどうするかとか、そういうことを考える方が重要だと思ってます。(もちろん相手のことを考える姿勢をもった上で、ね)




『相手の視点になる』なんて絶対に無理って考えた方がいい。『相手を気遣う』はできる(かもしれない)けど。
人類補完計画でも発動したら伝わるようになるかもしれないけどwww
(今回のオチはこれ)





 

2001年9月11日、僕は(雑文注意)

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2001年9月11日、僕はお金がなくなるまで海外放浪をするという旅をしていた。

日本を離れて9ヶ月か10ヶ月目。もうお金もなくなりそうだったし旅は佳境で、中国の広州にいた。
そこから青島に行って、船で日本(下関)に帰国する予定だった。


そのころの僕は、ノートPCを持って現地からリアルタイム旅行記(ツイッターやブログがある現代から見るとリアルタイムではないけど)をネットで公開するというのをやっていた。

当時はそんなことするひと少なかったから、ぼちぼち人気あったんですよ。Yahoo!JAPANにも登録されてサングラスついてたし、雑誌とかでも紹介していただいてたし。

ノートPCや変圧器とか重いし、ボロボロの安宿は大抵コンセントもないから裸電球から分岐して電源とるソケットもってたりして、苦労しながらHTML書いてた(ブログとか存在すら知らなかった。CGIは動作が重かったりデータが消えたりするのが怖くてHTMLをフロッピーディスクでネットカフェに持ち込んで更新してた)


読み返すと間違ったこととかアホなこととか書いてて、この文章をそれなりの数の人が読んだのかと思うと恥ずかしくてもうダメってな感じですが、25歳のころの僕は重度の中二病だったんだなあwww



痛々しい文章ですが、昔のことだし9.11平和祈念企画(謎)として公開しちゃう(typoとか一部だけ直した)。
ちなみに文中に出てくるの彼女とは帰国後に別れましたw


それにしても驚いたのはアメリカでおきた連続テロ事件だ。

広州はかろうじて香港のテレビが見れたので英語でニュー スを見たのだが、崩れ去るWTCビルの映像はショッキングだった。彼女は興奮して眠れなかったらしい。アメリカのTVをそのまま流していたから情報の 流れてくる速度は日本より速かったかも。
見た瞬間にイスラム原理主義者という言葉が頭をよぎったが何といっても英語ニュースを しっかりと聞き取れないので情報が足りない。次の日にインターネットカフェへ行って色々と調べた。

日本では報道が過剰らしい。それとはまた逆に友人のHPの掲示板には「日本は平和でよかった」というような書き込みがあった。それを見て日本に帰るのが恐 ろしくなった。日本にいると致命的に感覚が鈍くなるような気がする。Yahoo掲示板や2ちゃんねるをチェックしながらとても暗い気持ちになる。

旅先で出会った人たちからパキスタンやイランは思ったよりも平和な感じだが近いうちに退避勧告が出るはずなので早めに移動するというようなEメールがきた。案の定、パキスタンでもイランでもアメリカが攻撃されて民衆は喜んでいるようだ。
「原爆のかたきがとれてよかったな!!」
と言われたという旅行者もいた。

当然ともいえるが南アジアや中近東でのアメリカは評判が良くない。 しかしテロで人間が死んでいるのを喜ぶ人がいるというのは悲しいことだ。
まぁパキスタンは近いうちに民主化しそうな感じもあるし、公にはアメリカ寄りの立場をしめしそうだけど。イランは・・・?だな。

一番心配したのは株価暴落による世界規模の不況だ。不況は戦争よりも恐ろしい。一般市民が普通の生活をおくれなくなってしまうかもしれない。彼女とも、いざとなったら日本に帰るのをやめようかと話したほどだ。

アメリカはいますぐにでも軍事報復をしそうな勢いだ。
今ごろ日本は大騒ぎじゃないか?

 

何はともあれこの悲しい事件には本当に驚きました。
負傷された方のご回復、亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。



平和ボケdisってたり、不況の心配しすぎとか、まあ本当に痛々しいな(苦笑)
もっと普通な生活や平和な世界を愛せよなwww


まあ、当時の僕なりに一所懸命に生きてたってことですよね。


あれから9年、今でも痛々しい僕ですが、何とか日本で生きてます。











マーケティングis.jpに寄稿しました。

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Twitterでソーシャルメディアマーケティングについてブツブツつぶやいてたら、マーケティングis.jp編集長の河野さんに『そのネタで記事かいてくれない?』ってお話をいただきまして。

そんなわけで本日マーケティングis.jpへ寄稿させていただきました。


転載じゃなく書き下ろしですよん。



marketing_isjp_100909.jpg


ソーシャルメディアでお客様と繋がったり、対話したりすると企業の中の人って何故か浮かれちゃうんですよね。メールでも店頭でもお客様と対話したいだけできるはずなのに。



実はマーケティングis.jpに書いた記事は、某社Web担の @ID_not_Foundさんのブログに書かれた「Twitterではかならず客いじりをしなきゃいけない訳? どうして?」へのアンサーエントリだったりもします。

@ID_not_Foundさんの感じる違和感(嫌悪感と言うべきかな)って、適切な距離感を考えずにお客様との対話に浮かれたり酔ったりしている姿勢に対しての違和感なんじゃないかと思ったわけです。

そこの解を探すときは、「@で話しかけることの是非」ではなく、どのように距離感を測るかってところまで俯瞰しないとカイケツしないんじゃねーかと。


というわけでマーケティングis.jpの(こっちは僕が書いたんじゃないけど)「ほどよい距離」とかTwitter担当者に読んでいただくと良いと思います、はい。











モンスタークレーマー対策ねぇ

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このエントリは、DIAMOND online の記事 『 「返品特約」を逆手に取るモンスタークレーマー 数百人の反社会的勢力が牙を剥く恐怖!! あなたの会社は本当に大丈夫か? 』を読んでのものです。
(タイトル長げー><)

monster_100816.jpg


この記事では、反社会的勢力(暴力団の下部組織とか)が通販事業者をターゲットにした組織的な金品要求をしてくることについて書かれている。
それクレームじゃなくて、チンピラのシノギですけどねw


こう言っちゃなんですけど、最近になってやっとこういう記事になったりしてるだけで、手口的には昔からあるものだけどね。
僕も5年くらい前から、たまに相手してるもの。

「今から事務所こいやー」とか言われるよ怖いね怖いねゲラゲラ><


さて、このDIAMOND online の記事は、反社会勢力よる金品要求事件をコンサルの指示の元で要求退け、知能犯に捜査の手が及ぶまでを物語風に描いているもの。僕の経験と似てるから、創作ではなく事実だろうね。



んで、このエントリでとりあげたいのは、その後に書かれているTIPSみたいなの。

今回は反社会的勢力の中でも、最も手強い知能犯との闘いをテーマにしている。暴力団対策法では、「指定暴力団」の構成員が、欠陥商品等の言いがかりによる金品要求を行うことを禁止している。以下に、お客様相談室担当者の留意事項について記載する。

この記事に書かれていることは、おおかた間違いない。
おおかた、と書いたのは『一番重要な1点をのぞいて』という残念な言葉を付け加えざるをえないから。


とりあえず引用(長文引用、すみません)


1.相手の人物確認と、過大、不当性の確認
  ●人物の割り出しを行い、善良な市民か否かを判断する。
  ●正当な交渉当事者か否かの確認を行う。
  ●要求内容が過大、不当かどうかを確認する。
  ●担当者が損害の内容、程度を予め確認しておく。


2.交渉相手の決定と権限委譲
  ●経験、性格を判断し、担当者を決定する。担当者は組織を代表して対応するものであり、ある程度の権限を有しているものであるので、自信をもって交渉に臨む。


3.脅しや不当、過大要求は断固拒否する態度
  ●嫌がらせや因縁、脅迫等は金品の不当取得手段として行われるものと認識し、不当、過大請求について断固拒否する姿勢が保持する。相手も警察を意識しつつ脅し、限界を絶えず考えながら行動しているということを念頭においておく。


4.脅しにはある程度の忍耐が必要
  ●相手の脅しや嫌がらせに対し、屈しない態度を取ること。ある程度まで我慢し、相手の犯罪性・違法性の立証を容易にする。相手方は早急に要求に応じるよう迫るが、彼らのペースに乗せられることなく、あくまでも原則を守り、時間をかけて対応を継続する。
 
 
5.相手の手口に留意する
  ●相手の交渉手口として、最近は、直接真っ向から脅すという方法よりも、巧みな話術でずるずる彼らの土俵に引きずり込み、法すれすれに要求を通すといった手口を多用する。したがって、常に冷静さを失わず、相手方の企図を注意深く見抜きながら基本方針を貫くこと。脅しと泣きを繰り返し、精神的動揺を狙うのは彼らの常套手段である。
  ●相手方が仮に正当な請求者・当事者であっても、交渉の手段が違法であれば犯罪が成立するので、相手の手口について十分留意する。


6.交渉中の下記の言葉は禁句
  ●「考えておきます」「検討します」「上司に相談します」「権限がないんです」「時間を下さい」「考え直します」、以上はいずれもその返事結果の連絡義務が生じるので、これらの言葉は禁句。


7.トップは交渉に絶対応じない
  ●相手方は交渉を有利にすすめるため、責任者、トップへの交渉・面会を強要することが多いので、これに乗せられないよう注意する。あくまでも自分が責任を持った担当者であるとの態度で折衝する。


8.社内の意思統一と一貫性
  ●社内的には、担当者と上司の間で交渉に臨む態度、具体的金額、見通し、以後の対策等について協議決定し、相手方に対し、会社の意思を明確不動のものとの印象を与える。また、決定事項については一貫性を保持する。


9.社内の事故発生予防措置
  ●不正請求者は、常に相手のミスにつけ込むことを考えており、これらの不法者からつけ込まれないよう、相手と接触する部門の管理体制を整備し、ミスの発生を事前に予防する。


10. 証拠の保全
  ●不正請求者との交渉に当たっては、以後の措置のために、できるだけ証拠を保全することが重要である。相手の言動などの詳細な経過記録、相手から送付されたメール、文書の保管、会話の録音など。


11. 状況判断で警察や弁護士へ連絡
  ●予め社内でその対応を協議し、警察・弁護士への連絡時期、方法等について確認しておくこと――以上である。




ふむー。
ここに書かれてたことは、本当に概ね間違いないからこそ、その1点が残念でならないですな。



どこだかわかりました?



  ●人物の割り出しを行い、善良な市民か否かを判断する。



ここです。
このTIPSには根本的なところに間違いがあるんですよ。


これ、お客様窓口の担当者レベルでもよく勘違いしてる人がいるから、耳をかっぽじって聞いてほしい。


イマドキのお客様窓口の現場ではなあ、善良な市民かどうか見分けることは、それ自体がリスクなんだよっっ!!


お客様から「意地悪な気持ちを含んだ"誠意"」を求められてるとき、善良な市民か反社会勢力かを見分けようとしたらドツボです。
難客排斥的な方針になるだけ。


記事本文中にも「個々の事情や状況で対応を修正していく高度なテクニックが必要」なんてことが書いてあるけど、そこも間違い。

相手を見ながら対応を変えるのが対応者の交渉技だ、みたいに思ってるから、つけこまれるんだよ。

相手が一般のお客様でも、反社会勢力だったとしても、同じ対応をすればいいだけで、逆に「このひとは一般のお客様っぽいな」みたいに対応をすると、それこそ記事本文中にある

そして彼らの最後の決め台詞(ぜりふ)は、友人がかつて同じ様な症状で○○万円を賠償してもらったことがある。「なぜ自分に対しては駄目なのか?」「差別しているのか? 」

ってことになるんだって。


まあ、対応者じゃなくて管理者向けの記事だから、間違いってほどでもないかもしれないけど(いまさらフォローw)こんな方針を打ち出してたら、現場はホスピタリティどころか、ディフェンシブな難客排除指向になっていく。

難客排斥的にならず、どんなお客様にも「親切丁寧にご説明する」ということこそ、自分たちがプロの対応者たる技術や矜持の見せ所。この方針を打ち出さないと、ホスピタリティのない社員になり、「クレーム対応」が「クレーム処理」になっていく。

この記事は、そういう視点が抜けている。
(もちろん反社会勢力に屈するのが良いんじゃないよ、ちゃんと対応しませう)


と、いうわけで、全国のお客様対応窓口関係者のみなさま、


誰に対してもフェアで丁寧な対応をすることで、この手の反社会勢力の餌食になることはなくなります。
※記事中にもそんなこと書かれてるのはわかってますよ(←エクスキューズw)


相手がプロなら尚更です。
金がとれなそうな相手だと判断したら、すぐに引くからです。プロだからこそ。



まあ、とはいえフェアな対応をさせないようにする精神攻撃は結構な激しさなので、社員の皆さんを守るような仕組みもしっかりね(エスカレーションだけじゃダメだよ)

組織的な反社会的勢力から電話がジャンジャン鳴ると社員が電話に出るのも怖がったり、うつ病になったりするから。




別にいいんだけど、そういう社員の精神的な負担については、この記事で少ししか触れられてないのも残念かなー。










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フジイユウジ(1976年生まれ、横浜在住)が書いております。
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