2010年5月アーカイブ

弊社では今のところ最高のサービスを提供しておりません。

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※ 雑文注意。脳内たれながし自分語り系が苦手な方は読まない方がいいよ><






企業でのマネジメントを一言で言い表している 『任して任さず』 という明言をのこしたのは、かの松下幸之助さんですけども。


ぼくは、ちょっと前まで300名くらいの組織運営やってたんですけど、 ダルくて 組織変更とか色々あって、いまは直属のチームだけマネジメントしてます。多いのも少ないのも、それなりに大変なんだけども。

ちなみに、いまのチームメンバーは20名くらい。
ぼくの部下になっちゃうなんて可哀相。まあでも運命だと思ってあきらめろグヘヘ(←いつもとキャラ違う)




まあ、このブログをご覧になっている皆さまはご存知だと思うのですが、いつもいつも僕は、ホスピタリティがどうだとか、最高のサービスがあれだとかこのブログにわかったようなふりをして脳内たれながしで書いてるんですけども。
ぼくのチームも「多くのお客様に最高のサービスを」といった感じで日々しごとしておりますです。



この「最高のサービス」と「任せて任さず」が死ぬほど矛盾してて反吐が出そうだよバカって話を今日は書きます。



お客様に最高のサービスを提供したいと思ったら、(自分の言うのも何だけど)ぼく自身が対応するのが間違いない。チーム内での経験もスキルも一番だから。それが難しければ、ぼくと同じくらいの経験値がある、実務の責任者がいるから、彼女にやってもらうのが良い。


でも、現実には、そんなことしていなくて、未熟なスタッフが実務にあたっている。
もちろん、自分がやったときと、ほぼ同じか、それ以上のクオリティになるよう、仕組みやマネジメントを駆使しているわけだけども。


特にヤバイのは重度のクレームやトラブルが起きたとき。

ぼくと実務の責任者が話し合うんだけど、たいていの場合、実務を任せている女性リーダーは自分が対応すると言い出すけれど、それをぼくが止める。

このときのジレンマたるや、脳が沸騰しそうになる。

ぼくや彼女が対応すれば、間違いなく、その時の選択肢の中では、ほぼ最高の対応になるだろうけれど、そんなことばかりしていたら、僕らは、いつまでも重度のクレームやトラブル対応をできる人材を育てることができなくなる。


目的は「人を育てることなのか?」それとも「お客様に最高のサービスを提供すること」なのか?それは間違いなく後者だ。後者に決まっている。前者は手段でしかないから。でも、じゃあ、僕が対応することが我々の手札では最高のカードなんだから、その方が正解か?いやちがう。対応できるのが僕と現場のリーダーだけしかいないチームでは最高のサービスを多くのお客様に提供なんてできないからだ。でも、今回のお客様にとっては、その1回が全てなんだから、多くの人に提供できるかどうかなんて何の関係ないに決まってんだろう俺のバカ、なんで最高のサービスを提供できる人材だけそろってるチームを作らなかったんだ。だ から今やってんだろうが。
任せて任さずって言ったって、やらせてみて、そのスタッフが失敗したらどうする?ただのミスならぼくが責任とればいいだけだけど、ただのミスじゃないんだぜ。お客様にご迷惑をおかけするんだぞ。最高のサービスを提供すること、ホスピタリティが目的の我々が。お客様をご不快にする可能性をわかっているのに、スタッフの経験のためのトライアルにお客様を使うなんて、そんなことしていいはずがないんだ。ああ、でも、そんなこと言ってたら以下略。(ここまで脳内で0.2秒)


こんな感じで、ちょっとパラノイア的な脳内会議があって、口から内蔵をブチまけそうな気持ちになりながら 「○○くんに任せるから、やってみてくれ。」 と僕は言うわけです。もう、本当に清水の舞台から飛び降りるような気持ち。精神的な飛び降り自殺だけど、何回死ねばののっていうくらい、何回もこれをやっている。こんな気持ちになりたくなんかないのに。


こんな葛藤の後には、祈るような気持ちで、対応者にできるだけの武器を渡すというか、上手くいく方法論を綿密に伝えて、落ち着いて対応できるように精神的なケアをするんだけど、そのあいだも心中では「あー、これから自らした判断によって、わかっていて、お客様にご迷惑おかけするんだぞ」と、自分の下した判断に対しての自己批判がぐるぐる回ってる。


そのうち、腹が決まるというか、もうお客様にご迷惑をおかけする覚悟というか、そういうものが自分の中で完全に固まる。
もちろん、その決断のなかでご迷惑をおかけしないための最大限の方法論をもって対応はするわけだけど、わかっていてお客様に最高の対応をしなかったことに対してのモヤモヤしつづける。

それは対応が上手くいっても(大抵は上手くいくし、そういう風にする)同じで、「最高のカードを切らなかった」という後味は残りつづける。
それでも、ぼくは最高のカードを切らない。




実務を任せている女性リーダーは、もう長いこと僕と一緒に働いているから、よくわかっていて、

「そんなに吐きそうな気持ちになりながら任せるくらいなら、自分でやっちゃえば?都度都度、その場だけを見れば、貴方か私が対応したほうが、対お客様としても現場としてもストレスもないし、スムーズなのに・・・」

とか何とか言うんだ。


わかってるよ。
これは、ぼくのエゴなんだと思う。

「多くのお客様に最高のサービスを」の"多く"の部分を削って、常に身の丈にあった小さな範囲で組織を考えれば、こんな気持ちにはならないで済むんだと思う。

ぼくのエゴでしかないけれど、うちのチームは利益を上げたら、その利益をより良いサービスにしていくことを目的にしている。
そのゴールのために、目的と相反する経験が必要なんだとしたら、僕がゲロ吐きそうな気持ちになって、心に重荷を感じるくらい安いもんじゃない?

僕も辛い思いしたいわけじゃないから、こんな思いしないでゴールに行く方法があれば知りたいけど、いまのところ自分がタフになるしかないのかなあと思ってます。



だからさ、そろそろチームの皆は、ぼくに楽な思いさせてくれると良いと思うよw (いちおう、これがオチ)






OKWaveのワールドカフェ活用事例を教えてもらた

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当ブログでも度々でてくる「ワールドカフェ」っていう会議手法があります。


おおざっぱに説明すると『堅い会議よりも喫煙スペースでタバコを吸っている時とか、休憩室で雑談してる時のが色々活発じゃね?』という考えのもとに、「カフェ的空間」を意図的に作り出す会議手法。

「ワールドカフェ」という会議手法。


要は雑談形式の会議です。



んで、たまたまTwitterで、OKWaveの中のひと(@okwave)が、こんなツイートをしているのを見かけまして。



実はOKWave社内では、毎週の朝会でワールドカフェを行ってたりします。社内の問題や今後の課題を、みんなでワイワイ話しあうというものです。less than a minute ago





週1回、定例でワールドカフェをやっているとのこと。

そこで、どんな風にやっているのか聞いてみたよ。
(以下のツイートは読みやすくするために若干の修正を加えています)



もし宜しければ、何ラウンドやるかと所要時間を教えて頂けませんか? 
RT @okwave 社員全員が一つのテーマについて考えるので、一体感が強まる気がします。less than a minute ago via TwitterGadget





@fujii_yuji 一回でテーマは一つだけ、時間は三分でやっています。なので複数回に分けて行う場合は、週を跨ぐ事になりますね。less than a minute ago





@fujii_yuji 1グループだいたい5~6人でやっています。また発言は、各人ポイントに絞って要点のみを挙げ、それをみな肯定的に受け止めつつ議論を進める形式なので、基本的に全員発言する機会は持てています。less than a minute ago





1ラウンドのみで5~6人も話せるものなのか・・・。
全員で3分なのか再確認してみたら、5~6人全員で3分だそうです。

@fujii_yuji 全員で3分です。あんまり一人が長く話しすぎないのがポイントです。less than a minute ago




ずいぶん短時間だなあって思ってたけど、よくよく考えてみれば、これワールドカフェの特性を活かして、よく設計されている
感心するよ。


 ■週1回定例
 ■1回につき、5~6人のグループで3分
 ■トピックは社内の問題点や今後の課題など
  (その都度ちがうっぽくて、次の週への持ち越しもあり)


これによって、非ルーチンワークの問題があぶりだされる。

日々の業務に追われていると、非ルーチンワークの問題点を会話する場は、喫煙所とか仲の良い社員同士の愚痴の中でしか表面化しなくなったり、完全に蛸壺化して会話としては出てこなくなったりなってしまう。

こういう、薄ボンヤリとした全体的な問題点って、組織全体には、すごく大事なことなんだけど、個々人の業務(作業)としては、影響度が低かったりするから、こういった課題を捉えるっていうのは組織にとって物凄く難しいことなんだよね。


ストレスなく非ルーチンワークの問題点や、未来に向けての課題を話す場がある会社って、そうそうないし、あっても一部の「その手の話しが好きなひと」だけが話す場になってしまう。



で、このワールドカフェ設計が秀逸なのは、週1回の定例で、5~6人で3分しかないってこと。
ひとり30秒程度しかないから、思ったことをササッと話す程度になると思うんだけど、だがそれがいい。


全員ちょっとづつ、会社の抱える問題点や長期的な課題に触れる機会があるというのが良い。
自分の業務遂行には(すぐには)影響度が低いようなトピックだから、組織全体が解決すべき問題をちゃんと個々が考える機会になる。
定例だから、リマインド効果もあるし、重たいトピックでもワールドカフェだから雑談のようにリラックスして語れそう。

これが、フォーマルな会議だと、ちゃんとしたこと言わなきゃいけない感じになって恥ずかしさとかストレスとか感じて「なんでこんなことしなきゃいけないの」的な空気になりやすしいし、みんな思うところがあるのに下を向いて黙って過ごすような蛸壺化状態になってしまいがち。

だけど、3分くらいの雑談形式なら、ストレスも少なく思いトピックに触れることができるはずだ。


ワールドカフェは特性的に、具体的な解決策をゴールにしなくてはならないトピックよりも、喫緊の課題ではないもので「皆が触れておくべき、考えるべきトピック」を扱う方が向いてるからね。


定例になっていることで蛸壺化が防止されて、オープンなコミュニケーションを促進することに繋がれば、そのトピックを具体的に解決すべき方向に話が進んだり、具体的に解決すべき局面になったときも素早く動けるというもの(ここ重要)



理想を言えば、本質的な課題でも日常会話のなかで解決できるような組織文化になるかもしれない。
これはいい、これはいいよ。


目の前の作業に関るトピックしか会話できなくなっている組織の方、組織全体のアイスブレイクとしてのワールドカフェ、採用してみたら如何っすか?








  



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フジイユウジ(1976年生まれ、横浜在住)が書いております。
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