ECサイト運営・開発者は、JNBのワンタイムデビットに注意! - フジイユウジ::ドットネット

ECサイト運営・開発者は、JNBのワンタイムデビットに注意!

| コメント(4) | トラックバック(1)   ECサイト運営・開発者は、JNBのワンタイムデビットに注意!

 

 


ジャパンネット銀行が「ワンタイムデビット」というサービスをはじめた。
これは口座をもっているだけでVISAカードのように使用できる番号を発行できるサービス。

発行された番号をクレジットカードとして決済に使うことができるんですけど、クレジットカードが発行されたのではなく銀行口座決済みたいなもので、使用したら口座から即時引き落としがかかる(決済はクレジット経由だけど即時に銀行口座からお金が落ちる)というもの。

クレジットっていうのは極端に言えば借金なわけですけど、ワンタイムデビットだと自分の口座お金を使えるってこと。
クレジットカードがなくてもネットショップでクレジット決済ができるという点がメリット、らしい。



これ、従来の イーバンク やら スルガ銀行 あたりがやっている(やっていた)VISAデビットとは、かなり違う。

   ・実際にカードを発行するのではない(都度発行で店によって番号かえたりできる)
   ・発行したクレジット番号は10日間のみ有効。期限きれたら使えない。
   ・クレジット番号は同時に4つまで保有できる(以後、新しい番号に差し替わる)
   ・1万円~10万円で利用上限が設定ができる。残高が少ない時は預金残高=上限。
   ・オーソリ解除による返金は即時。売上取消でも1週間~10日くらいで返金される
              (↑ここはイーバンクでのVISAデビット問題があったからだろうな)

あれ。。。このサービス、危険だよね・・・?

 


金額変更の時にキャンセル+新規オーソリするクレジットシステムだと番号発行から10日間でなければショップ側からの金額変更できない。僕の知る限りNICOSやGMO、その他ほとんどの決済代行システムがそうなっているはず。
( 番号発行から10日目にユーザーが使用する可能性もあるので、オーソリから10日有効というわけではない。)

それどころか、キャンセル+新規オーソリするクレジットシステムだとキャンセルだけ走ってしまう可能性すらある。
今後、ショップが代金を回収できない事故が多発するに2000ペリカ!!


たとえば、「5万円の商品A」と「1万円の商品B」を発送して、10日後に商品Bが不良品ということが発覚して、返品受付をした場合、普通のクレジットカードのシステムを使っているなら「6万円の売上取消をして5万円を新規で売上処理」するところだけど、ワンタイムデビットだった場合は、5万円の新規売上の処理だけエラーして売上回収不能となる。
だってワンタイムなんだもの期限切れですよ><

もちろん、上記の例のような売上後の金額差替えだけではなく(期限が切れると)注文後の一部キャンセルなど、金額変更になるあらゆる受注変更対応ができません。たとえそれがクレームでも、だ!!

 


店側からみると普通のクレジットカードと見分けがつかない(VISAクレジットとして処理されるから)ところが恐ろしいポイント。
(下記に見分け方も書くけど、一般的なECのシステムだと受注後の見分けは難しいかも)

 

 

んで、僕がですね、ジャパンネット銀行さんに色々と問い合わせしてみましたのよ。
そしたら下記の回答を得ました(2010年4月4日時点の回答)


(1). JNB側でのオーソリ有効期限はない。でも45日経過したらお金返金しちゃいます。

(2). 番号の有効期限後の新規オーソリは金額変更でも何でも絶対に通らない

(3). オーソリと売上確定金額が違っても許容する。金額変更は売上確定時に対応してほしい


いやいやいやいや、JNBさん何いってますのん。

オーソリと売上確定の金額が整合しなくても良い決済代行システムなんて、ほぼないですよ。。。
(オーソリより高い金額で売上処理できる決済代行システムでないと、このサービスに対応できない)
そこらへんの世の中の流れをつかんでからサービスリリースしてよー、まじで金銭事件多発しますよ、これ。


っていうか、これ簡単に悪用できるよね(どう悪用できるかはここには書きませんけど、わかる人ならJNBのサービス紹介見ただけでわかっちゃうよ・・・)怖ぇぇぇぇ

 

「デビットとクレジットの良いとこ取り!」のはずのワンタイムデビットですが、ユーザーにとってもショップにとっても危険な感じの香りがするサービスですよ・・・。


まあ、イーバンクのような口座開設=VISAデビットみたいなバラ撒きではないですからね(現在はイーバンクVISAデビットは発行してないみたいだけど)、そんなに使う人が多いわけでもないでしょうし(ユーザーの申請によって使用できるようになるものなのでユーザー側の理解もあるでしょうから)大きな影響はないと信じたいところですが、上記の通り金額変更できないタイミングなってから気付く事故が起きることは今のところ確実です。


決済代行サービス提供会社やアクワイアラー、ECサイト開発・運営をされています皆さまにおかれましては、サービス改善されるまでは下記のbin(番号の上6ケタ)が入力されても使用できないようにしておくのが賢いと思います。

461935
461930


もし、決済代行システムサーバのフォームに遷移してしまうため上記の番号で止めることができないECサイト運営者の方は、注文フォームに注意書きを入れるしか対応方法は(今のところは)ありません。南無~

 


※当然、この記事は書かれた本日現在での状況です。多分、今後は対応されると思います。信じてますよJNBさん・・・

 

 

 

see also:

ECサイトはVISAデビットを考慮すべき

VISAデビット対応(ECサイト設計者の方へ)

 

 

 

トラックバック(1)

トラックバックURL: http://fujii-yuji.net/mt/mt-tb.cgi/215

日経電子版の無断リンク禁止ネタが英語圏でさらに拡大中 2010年4月7日~13日のHidehisa's Tweets 続きを読む

コメント(4)

ワンタイムデビットならばペイジーで十分な気がする。アマゾンのペイジーを使うと在庫がある時は即時決済だけど、在庫が無い時はアマゾンに在庫が手に入るまで決済されないシステムになっている。

気持ちよくワンタイムデビットを使ってる物からすると、とても不愉快な記事です。削除希望

コメントする

about

フジイユウジ(1976年生まれ、横浜在住)が書いております。
連絡先や詳細はプロフィールから

RSS購読

はてブ人気エントリ

はてブ新着

Twitter

アーカイブ